脚本分析 Step.4【役のシーン目的】The Scene Objective
- 2020.09.11
- 脚本分析

さて、いよいよ分析すべき三大要素の最後、【役のシーン目的】についての解説です。
まず始めに、各シーン分析をする際は、映画やドラマなどの映像台本のシーン分けと演劇脚本のそれとでは概念が変わってきます。
映像作品の場合 ☞ 台本に記されているシーンナンバーのそれぞれのシーンを1シーンとみなす。
戯曲の場合 ☞ 作家が示したシーン区分をさらに細かく割った小さな塊のことをシーン(or ビート、ユニット、セクション)と呼びます。
戯曲の場合、どこからどこまでを1シーンとみなすか?については詳しい解説が必要になります。混乱を避けるためこの記事では言及せず、別の機会に「ビート」という用語の解説と一緒に説明することにします。
【役のシーン目的】の定義
役のシーン目的とは、
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導き出す思考順序
1.そのシーンの「イベント」は何かを考える。
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2.その役が他の役に何を求めているのかを割り出す。
以下の点に着目して考えます。
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3.相手にどうして欲しいのか?
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分析結果例
以下は架空の作品の分析結果です。テーマや大目的などとの関係も踏まえて例を見てみましょう。
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解説は以上です。
どうですか、ちょっと分かりづらいですかね?難しいと感じた方は、この分析をどう演技に生かすか?という段階になったときに合点がいくかもしれません。今後、この分析を実際の役作りでどう活用するか?についての記事もUPしますので、それまでもうしばらく待っててくださいね。
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