脚本分析 Step.8 ビートに【アクション】をあてがう。

脚本分析 Step.8 ビートに【アクション】をあてがう。

脚本分析に必要な要素と導き出し方、これが最後のステップです。「各ビートごとに【アクション】を当てはめる方法。」について解説していきます。

アクション(= tactics戦法) とは?

=メンバー限定公開部分=

*ここから先はメンバー限定公開です。Actors Dockセッション&栗原の外部ワークショップ受講済みの方が閲覧いただけます。*

アクションを導き出す順序

=メンバー限定公開部分=

補足

選んだアクションが効果的かどうかを検証する方法。

稽古中、もしくは撮影リハ中に選んだアクションを使ってで演じてみます。その結果、相手役に何らかの変化が起きればそのアクションは効果的だったいうことになります。

一方、打っても響かなかれば、そのチョイスは間違っている or 弱いことになります。そういった時には、より具体的なアクション動詞に変えて再度トライしてみましょう。

全ての分析要素の相関関係。

=メンバー限定公開部分=




戦法の導き出し方は以上です。いかがでしたか?理解出来ましたか?

「論理的に書かれた良作」では、登場人物の造形において、すべての要素が相関関係にあります。

俳優は、こういった脚本分析方法を習得し、出来るだけ自分に都合のいいようにだけ解釈をせず論理に沿って作品&役を理解することで、「作品中一貫しているブレない人物像」を創り上げることが出来るはずです。

ここで、ひとつ誤解してはいけないのは、「アクションは事前に決定してそれを正解とみなし演技を繰り返す為の道具」ではないということ。

アクションは、そのシーンを掘り下げて俳優の能動的な演技(心の動きや振る舞い)を引き出すための道具です。さらに、漠然とした上辺だけの形の演技に陥らない為の道具です。

論理的に分析したことを分析結果通りに頭を使って演じても、それは魅力的ではないですよね?演じる俳優もつまらないでしょうし、観る側の心にも響かないのではと思います。脚本分析は、「分析結果を表現するためではなく、分析結果を土台にして作品という決められた枠組みの中で感性を使って自由に生きる(遊ぶ)」ために必要なこと。そう思います。

シリーズで掲載してきた脚本分析方法の解説はこれで一旦終了です。。今後、追加や補足の記事も機会があればその都度UPしていきたいと思います!