ソロナンバーの立ち上げ① ~栗原メソッド~ 手順概要

今回のシリーズは、ソロナンバーを立ち上げる方法です。手順を追って具体的に解説していきます。
みなさんは、どのような方法でソロナンバーを立ち上げていますか?具体的な方法論を使用していますか?おそらく、それぞれ自分にあった方法をお持ちだと思います。
ここで解説する方法は、私が創った独自の栗原メソッドであり、海外のミュージカル俳優がこの方法でナンバーを構築しているというわけではないのですが、通常芝居での役作りに使用するテクニックをミュージカルの歌唱に応用させられるように整理してみました。興味のある方は参考にしてみてください。
【概要】「心のある歌」を歌うには?
どうしたら、内面のリアリティーに溢れた、人の心に響く「心のある歌」を歌えるのか?
「日本とブロードウェイ、演技の差」のページでお話ししたように、リアリティー=俳優が自分自身を使って役を生きること、と仮定して話を進めます。「役を生きること」については別記事で言及していますので参照ください。
STEP1. 脚本分析
最初に、作品&演じる役についてのロジックを分析します。この分析方法は詳しく別シリーズでお伝え済みですね。
STEP2. ビート分けと戦法の理解
歌詞をビートに分解します。このビートの分解方法は脚本全体を分解する時の方法とは勝手が違うので、このシリーズで詳しく解説します。
ビートごとに戦法を当てはめます。戦法についてはコチラの記事で。
STEP3. パーソナライズ作業
様々なエクササイズを用い、役と自分自身をリンクさせる作業を行います。
STEP4. 5つの要素でインスピレーションを喚起
「役の探求に役立つ5要素」を使って役を深め、より多くのインスピレーションを得るための作業を進めます。
5要素とは…
- ビフォー・アフター
- シークレット
- パーソナル・オブジェクト
- アクティビティ
- マジックif
これらの要素に関しては、一つ一つ詳細を載せていきます。
STEP5. テクニックとの融合
歌唱テクニック・フィジカル面のテクニックなどの技術面と、内面を使うこととの融合を図るために、何度も繰り返し練習をする。
このステップを重要視することで、「音は外さない&リズムはブレない&見た目も説得力がある、演技」という、いわゆるミュージカルアクターに求められる技術面をおろそかにせずに内面との融合を図ることが出来ます。
内面を重視すると感情過多になり技術面がおろそかになる可能性があります。そういったことをなくすためのステップがこのSTEP5です。
以上が簡単な手順の全体像です。
今後、順次各ステップでの方法の詳細を記事にしていきたいと思います。
*このブログでの記事全文はメンバー限定の場合があります。具体的なテクニック解説言及部分はメンバー限定公開ですので、メンバーではない方は全体像のみ把握していただく内容になっていますのでご了承ください。
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